第20章 魔薬の授業と活力薬剤

教室の最前列、しかもど真ん中。教師がいちばん目を配る席だ。

その席がぽっかり空いているとは思わず、カリーナは悔しそうに唇を尖らせた。

「先に来ておけばよかった……!」

とはいえ、誰のせいにもできない。彼女が「教室で少し宿題を片づけたい」と言い出したのが原因だ。魔薬実習室は規則が厳しく、魔薬の授業と無関係なもの――他教科の課題すら持ち込み禁止。気づけば時間は迫っていて、ふたりは慌てて自分たちの席へ滑り込んだ。

魔薬教室の机はすべて作業台で、坩堝や攪拌棒、計量器具がずらりと並ぶ。教室の後方と左右の壁には、壁一面を埋め尽くす薬品棚。引き出しには札が貼られ、よく使う材料が種類ごとに収められて...

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